心に浮かび、かつ消えゆくよしなしごとが、永遠に消えてしまわないように、そこはかとなく書きつけてみようと思います。

2008年9月29日月曜日

へき地医療実習

10月1日から後期の授業が始まります。いよいよ発生や細胞
など医学の基礎科目が始まるので楽しみにしていますわーい(嬉しい顔)

さて、今回は夏休みにあったイベントの中でも最も印象に
残っている「へき地医療実習」に関して少し書きたいとお
もいます。

なぜ印象に残っているかというと、
それは…

①初めて間近で医療の現場をみた
②防災救急ヘリに搭乗!
③地元の新聞・テレビデビュー

の3つの理由からです。

へき地医療実習は、県が内外の医学生にへき地医療の現場
を見てもらおうという目的の下に年1回開催されているも
ので、今年は30名ほどが参加、7つの班に分かれてそれぞれ
へき地の病院で2泊3日をすごしました。

うちの班が行くことになったのは県北の五ヶ瀬町という人
口4500人ほどの町です。

ヘリの駐機訓練及び搭乗訓練が行われたのは、初日、航空
センターにおいてでした。本来、ヘリの搭乗訓練はセンタ
ーから病院まで、実際の出動の状況に即して行われるべき
ところですが、予算と時間の都合上、7班のうち実際に病
院まで搭乗できるのは1班だけとのこと。そして、な、な
んと幸運にもうちの班が現地直行班に選ばれたのでした。

他の班の人たちが訓練を済ませ、「すごい見晴らしがよか
った」「意外に揺れなかったよ」「もっと乗っていたかっ
ったな」などと口々に感想を述べてるのを聞きながら、自
分たちの順番が来るのを今かいまかと待ちわびていた僕で
したが、あと1グループで自分たちの番がくる!というと
きになって、急に雷をともなうにわか雨がふってきました。

救急隊員の人が空模様を険しい顔で見上げているのを見て
もしや、ここまできて、搭乗は中止になってしまうのだろ
うか…げっそりと泣きそうになりながら、でも望みをつな
ぎつつ、天に祈りつつ、OKが出るのを待つこと30分、
北の空に晴れ間が覗き、出動OKの指示が出たのです。

写真は、意気揚々とヘリに向かう医学生と救急隊員の対比
の図です。「コード・ブルー」がとても身近に感じられた
瞬間でした。

さて、無事ヘリの乗り込んだ僕たちは、車で4時間かかる
道のりをわずか30分で目的地の五ヶ瀬町に到着すること
ができました。時速にして200キロ以上。山間部の多い
地域の医療における防災救急ヘリの有用性を身をもって感
じることができました。

書き始めたら長くなりそうなので、この辺で小休止を。