心に浮かび、かつ消えゆくよしなしごとが、永遠に消えてしまわないように、そこはかとなく書きつけてみようと思います。

2009年1月16日金曜日

限りなく透明に近いブルー

村上龍さんの小説のタイトルを拝借しました。

今朝の宮崎の気温は摂氏2度。南国宮崎といえども冬はとっても冷え込みます。朝起きて、冷え込んだ部屋を少しでも暖めるためにカーテンを引くと、そこには雲ひとつない淡い青空が広がり、自然と「限りなく透明に近いブルー」というフレーズが浮かんできたのでした。

ふと空を見上げると、この空は世界中にくまなく広がっていて、もちろん、アフリカにもイギリスにもつながっているんだよなぁ、と心がトリップしてしまうことがあります。そして、必ず思い出すのが、谷川俊太郎の「朝のリレー」。


カムチャッカの若者が 
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は 
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝日にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている

ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ


すごく好きな詩の一つです。小学校か中学校の国語の教科書に載っていた気がするので、知っている人も多いのではないでしょうか?

朝をリレーするなんて、素敵な表現だなぁと思いました。すごい想像力。そして、みんなが交代で地球を守っている…(子供の頃は、きりんの夢とか、朝もやとか、柱頭にウインクとか、イメージが鮮明に描ける感じがとても気に入っていました。朝のリレーだなんて、おかしなこというなぁって。)

こうして日記を書いている今もどこかで朝が始まっているんですよね。皆元気にしてるかなぁ。

さて、発表の準備をせねば…ダッシュ(走り出す様)

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