心に浮かび、かつ消えゆくよしなしごとが、永遠に消えてしまわないように、そこはかとなく書きつけてみようと思います。

2009年1月11日日曜日

新春初だいこん

ウガンダにいたころ、現地の農夫の友人にこう言われた。

You've come from the country of technologies but do you know how to make the food you are eating every day?

アフリカに行く前に「アジア学院」というNGOに数日泊まり込み、即席で知識だけは身に付けたものの、実際に畑に足を踏み入れたことのなかった自分…。

Uhmm, no. Actually, I DON'T.

なんだか恥ずかしかった。日本に帰ったら、絶対に農作業を経験しておこうと思った。普段自分の口に入っている食べ物。それなしでは生きていけない食べ物。それがどのような人の手で、どのように作られているのか、見て考えて行動するべきだと思ったのである。

そんなわけで、宮崎に来て「必ずやりたいことリスト」に農作業がめでたくランクインすることになった。

そして先日、年末に引き続き、2009年初の農作業へと繰り出した。縁はどこに転がっているか分からないもので、部活の先輩の紹介で、大根の収穫作業のバイトをさせてもらえることになったのだ。

種類は練馬大根。のちのち沢庵になるあれである。収穫の作業は、「曳いて・きびって・干して・おろして・分けて」という5工程に分けられる。

初日、期待と不安を胸に畑にバイクで向い、大将に挨拶をすると、「じゃあさっそくだけど、むこうの大根から曳いといてくれる」と言われた。「曳く?」ってどういうことだろうと頭の中で「???」をいくつも作っていると「ああ、ごめんごめん。大根を抜いてってことね。」言い直してくれた。普段学校ではあまり生粋の宮崎弁に触れることがないため、訛りといい、イントネーションといい、さながら外国語の様な言葉を話す農家のおじちゃん、おばちゃん、じいちゃん、ばあちゃん。東京弁・宮崎弁のバイリンガルへの道はまだまだ遠いなと実感した…

まあ、いずれにせよ、そんなこんなで農業デビューができたわけです。作業の途中、ミカンやせんべいをつまみ、お昼は畑でおばちゃん手作りのおにぎりやカレーライスを食べる。あたり一面畑で、空を見上げると真っ青な空が360度広がっている…とっても癒される瞬間です。

お世話になっている大将の畑では、12月/1月に練馬大根、3月に青首大根、夏にたばこの収穫があるらしく、勉強から離れて、汗をかく楽しみができてなんだかハッピー。

今度アフリカに行ったら、日本では大根収穫してたんだよ、って言えるなぁ(笑)

I've been making Japanese radish! Let me show you one...わーい(嬉しい顔)

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