心に浮かび、かつ消えゆくよしなしごとが、永遠に消えてしまわないように、そこはかとなく書きつけてみようと思います。

2009年1月17日土曜日

ちぇ

最近、医師であり、キューバ革命の立役者の一人となったチェ・ゲバラの半生を描いた「チェ~28歳の革命」という映画が公開された。ご覧になった方はいるだろうか?

学生闘争が歴史上の出来事となってしまった今、知っている方は少ないかもしれないが、彼はかつて「革命」を夢見る若者たちの間で絶大な人気を誇っていた人物である。この「革命」とはつまり貧者の救済であり、階級の打破であった。

映画を見て以降、彼の思想と人間性に惹かれ、本を読み込んでリサーチをしようとしていた、その矢先に思わぬ事実に遭遇した。

なんと彼は熱心なラグビー愛好家だったというのだ!!!

南米はアルゼンチンに生まれ育ち、WTB/CTBとして華奢な体型ながらひじを高く張ったタックルでぶち当たった。医学生時代はラグビー雑誌の編集に熱中していたと言う。

曰く「いつかラグビーによって命を落とすようなことになったとしても、僕はプレーを愛しているんだ」

父曰く「エルネスト(チェの本名)は、ラグビーから学んだチームスピリット、規律、敵への敬意を忘れることはなかった」

またラグビーのアルゼンチン代表はこうも言っている。

「チェは、ゲリラ戦に我々のスポーツから学んだ戦術を用いていた。私にとってアルゼンチンのラグビーの象徴なのです」


歴史的な革命家をも惹きつけてやまないラグビー…モラルとスピリットにあふれるラグビー…ゲリラ戦にまで応用できてしまうラグビー…

うーむ。ラグビーは想像以上に奥が深いらしい。どこまでも深みにはまっていきたいと思う今日この頃であった。


(引用の出典は藤島大さんのエッセイです)

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